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2002年8月

2002年8月27日 (火)

あいつ…

 今回は少しコラムにしては、かなり趣を変えたものを書くつもりだ。正直言って、書いていくうちにかなり感情めいた物が出てくるかも知れないが、今回だけは勘弁してもらいたい。自分でもこのなるべくいつものように書きたいと思うのだが、恐らく出来そうにないようである…。

 先日、ある郵便局員が死んだ…。仮に名前を「あいつ」とでもしておこう。職場からバイクで帰宅途中、交通事故で死んだ…。その「あいつ」と我輩とは元々同じ郵便局でバイトをし、同じ年度に同じブロック内のそれぞれの勤務先に採用されて、更に同い年など等、実に因縁めいたつながりがあった。同じバイト先で面識があった為、我輩は「あいつ」を一応「好敵手(ライバル?)」のような位置付けで見ていた。採用されてもうすぐ1年が経過しようとしていた頃だった。新規採用職員の「フォローアップ研修」なるものがブロック幹事局(そのブロックで一番エライ局、らしい…。)で行われた。久しぶりに「あいつ」に会うのかな、と思っていた。しかし、「あいつ」はいなかった…。「あいつ」と同じ局の職員に話を聞いたら、仕事中に泥棒を発見・追跡したが、交通事故に遭って局のバイクを壊してしまい、挙句の果ては泥棒に逃げられてしまった。結局、ケガの為に半年程入院する羽目になった…。どちらかと言えば、「あいつ」は交通事故の常習犯じゃないか、と思う程、大なり小なりの事故が多かった…。

 しかし、そんなケガや事故の多かった「あいつ」の方が先に主任になった…。局の事情や色々とあったと思うが、同期で同い年の「あいつ」に先を越されたと思うと、全身の血が煮えたぎるかと思える位に悔しかった。その悔しさを今でもハッキリと覚えている…。結局、遅れること2年で我輩もやっと主任になれたが、次の段階はこっちの方が先に行ってやる、と思っていたのだが、結婚も出産も何でもかんでも「あいつ」に先を越され続けた。挙句の果ては人生においても、先に逝かれてしまった…。

 以前、知人から「会者定離(えしゃじょうり)」という言葉を教えてもらったが、「別れ」でこんなに悔しいのは初めてだ!これでは、もう「あいつ」に追いつけないじゃないか!!我輩が一生かかっても、抜けないじゃないか!!!「あいつ」の鼻をあかしてやろうと思っていたのに…、そんな思いだけが頭の中をよぎった…。通夜で焼香をした後、「あいつ」のうるさい鼾でも聞こえてこないかな、と儚い希望を抱きながら、「あいつ」との最後の対面をさせてもらった。今はただ「悔し過ぎる」というのが正直な感想だ。こんな自分にやれやれ…。

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