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1999年4月

1999年4月11日 (日)

本屋さんにて(2)

 以前、行きつけの本屋さんでの話を書いたが、今回からちょっとした「本屋さんシリーズ」ということで、「ある本屋さんでの日常」について書きたいと思う。相変わらずの「不定期連載」なのでネタが無くて消滅する恐れもあるが、なるべく書きつづけるようには努力するつもりではある。とりあえず、今回の本編の方に入ることとしよう。

 ある日、自宅から自転車に乗って、例の行きつけの本屋さんに行った。その本屋さんに入って文庫本のコーナーを徘徊(?)し、面白そうな推理小説を見つけて早速レジのコーナーに向かった。すると、そこには顔見知りの店員のおねえさん(推定25,6歳位、多分...)がいた。ちなみに彼女は正直なところ、ちょっと独特なキャラクターの持ち主ではあるが、店員としては人当たりもまぁまぁという感じだった。

 「毎度~っ!」という感じでレジのカウンターに本を差し出した時、あることに気がついた。「いらっしゃいませ~。」と聞こえたその声はやや鼻声で、たまにクシャミもしていた。そう、彼女は風邪をひいていたのである。話を聞くと気候の変化に適応できず、その上ここしばらく忙しさからの疲れも風邪の原因の一つということだった。とりあえず、「気ぃ、つけなあかんでぇ。はよ、風邪なおしや...。」と言ってあげた。で、その時に大阪人としてのお笑い気質なるものが沸沸と湧き上がってきて一言、「こっちが風邪、うつされたらかなわんから...。」と余計な事を言ってしまった...。

 彼女はその言葉を聞き終わると急に目つきが変わり、レジのコーナーからズカズカと出てきた。そして、今まで見たことのない形相に呆気に取られている内に、気がつけば真正面に彼女が立っていた。そして、本能的に「しばかれる!」と思い目をつぶった。しかし、一瞬の隙を突いて、彼女はな、なんといきなり抱きついてきた...。抱きついていたのは恐らく6,7秒くらいだと思うが、ほとんどその方面の免疫の無い人間にとってはとてつもなく長い瞬間だった。「これで、(風邪が)うつった...。」、抱きつきながら彼女は笑顔でそう言った...。

 結局、「そんなんで、うつるか~っ!なんでやねん!!」というツッコミも言えないまま、本屋から撤収した。後日、その本屋に行くと例のおねえさんが妙に「三食・昼寝付きの身分になりたーい。」や「私を養ってくれ~っ。」等の発言が目立つようになってきた...。やれやれ...。

P.S.

 その後、この本屋で大規模なリストラがあって、おねえさんも退職して実家の和歌山に帰ってしまった上、この店自体が規模縮小の為に閉店という事態になった、やれやれ…。

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